協会設⽴の背景
私たちの使命は、カナダで⽇本の農産物、⽔産物、⾷品の普及促進と、⽇本の⾷⽂化や伝統を共有し、継承していくことにあります。トロントでは、1980 年頃から⽇本⾷ブームが始まり、1990〜2000 年にかけて最盛期を迎え、市内および郊外には約800軒もの⽇本⾷レストランが存在しました。しかしその多くは、⽇本料理の正しい知識や⽣⾷材の取扱い技術を持たない⾮⽇本⼈オーナーにより運営されていたため、⽇本⾷コミュニティーの間では深刻な懸念が⽣まれていました。⾷中毒が⼀件でも発⽣すれば、すべての⽇本⾷レストランの評判を損なう可能性があったからです。同時期、⽶国⻄海岸ではアニサキス等の寄⽣⾍リスクを理由に、⿂の冷凍を義務づける新たな規則が導⼊されました。オンタリオ州も⼗分な⽇本⾷理解のないまま同様のルールを採⽤しようとしていました。これに対し、トロントの⽇本⼈シェフやレストラン経営者たちが⽴ち上がり、JRAC を設⽴。⽇本料理に適した鮮度管理・保存・冷凍⽅法を提案しました。約2万⼈の署名を集めた請願を通じ、2005年にはこの法律案の撤回を実現しました。この経験は、規模の⼩さなコミュニティーほど団結が重要であること、また政府と正式に対話できる窓⼝が必要であることを⽰しました。それ以来、JRAC は、⽇本料理と⽇本⾷材の普及、⽂化的伝統の啓発に努めるとともに、JETRO や⽇本の農林⽔産省、在トロント⽇本国総領事館などの関連機関との橋渡し役を果たし続けています。
